2, 躍動できる舞台を用意する -稲垣 瑛仁-

A.LEAGUE実行委員会のグラウンド担当を務める専修パワーズの稲垣に、実行委員会での仕事の様子と開幕に向けて高まる気持ちを聞きました。
―A.LEAGUE実行委員会に入ったのはいつ頃ですか?
2年くらい前からです。専修パワーズの先輩が実行委員会のグラウンドの担当をしていてそれを引き継ぐ形で入りました。今はハングアウトなどを使いながら頻繁に実行委員会内でもコミュニケーションをとって作業を進めています。
―2年間活動し続けて大変だったことはありましたか?
自分ができることをコツコツと行っているので充実感がありますが、せっかく調整したグラウンドがあまり好評じゃなかったときは少し落ち込んでしまいます。ただ、また頑張ろうと切り替えることができています。リーグの環境を整えることは大事だと思いますので、責任感もありますね。
―コロナ禍で様々な苦労があると思いますが、どのような作業をしていましたか?
引き継いだグラウンドを調整するだけでなく、積極的に新しく利用できるグラウンドを探すようになりました。条件が良くリーグで使用できそうなグラウンドがあれば、利用者として登録する作業も行っています。自分が動いているのを知ってくれた仲間が、使用できそうなグラウンドの情報を教えてくれることもありました。
―グラウンドの調整で課題を感じることはありますか?
新しいグラウンドを探しに行ったり、登録したり、実際に足を運ばないといけないので、自分が住んでいる地域から遠いところでも手伝ってくれる方が増えるといいですね。各エリアに担当をおいて、実際に動けるようになるとより活動が加速すると思います。
―実行委員会に入って良かったことは?
オーストラリアンフットボールへの思い入れがより強くなりました。言葉にするのは難しいのですが、よりフットボールが近くなったというか。もっと深く関われている実感があります。これはきっとプレイヤーとして在籍していただけでは感じなかった部分ですね。あとは、いろんなクラブの方に名前を覚えてもらえたのは嬉しかったです。試合会場や日本代表の練習の時に自分の名前を呼んでくれるのは嬉しいですね。
―実行委員会のグラウンド担当としてAリーグ所属クラブに対するメッセージはありますか?
メッセージではないのかもしれませんが、運営に協力してくれるクラブの皆さんには本当に感謝しています。特にイースタン・ホークスはグラウンドを予約してくれるなど、リーグのために実際に動いてくれてとてもありがたく思っています。良いグラウンドを予約するのはとても難しいので。
―今回は運営側としてインタビューに答えてもらいましたが、プレイヤーとして所属する専修パワーズに加入したきっかけも教えてください。
高校のラグビー部の先輩が専修パワーズに入っていて、オーストラリアンフットボールを知り、大学に入ってすぐの4月にパワーズに加入しました。
―自身が考えるプレイヤーとしての強みは何ですか?
下のボールにガツガツとアタックしたり、リードを繰り返し行ってボールをもらいに行くような、積極的なプレーです。
―プレイヤーとして本格的にプレーするのは今年が最後かもしれないと聞きましたが。
来年就職をしたら土日も働くかもしれないので、今のようにはトレーニングをしたり、試合に出たりはできないと思います。今シーズンが最後の年だと思って、最後まで戦い抜きたいです。
プレイヤーとしては、ハーフフォワードとローバーをこなす稲垣。どちらのポジションも他のプレイヤーのお膳立てをすることが多い。常にアタックし、ボールを味方へ供給し、泥臭くプレーする必要もある。
悔いを残さないよう、勝って終わりたい。
リーグ運営を淡々とこなす姿とはまた違った、闘争心を露わにしたプレイヤーとしての稲垣にも注目したい。
【till the bounce 目安箱】
till the bounceシリーズでは広く皆様からのご意見、ご提案をお待ちしています。小さなアイデア、実現が難しそうなアイデア、何でも結構です。リーグの開幕に向けて、「こういった安全対策をしてほしい」「こうすればリーグがより安全になる」「このようなことで困っている」など、日ごろお感じになっていることを気兼ねなくお伝えください。