5, 新たな挑戦に新しいトロフィーを -Serena Lee

2021年のGO.LEAGUEは長い緊急事態宣言期間と度々のフォーマットの変更を経て、ようやく練習試合とカップ戦でシーズンを戦うことが決まりました。シーズンを締めくくるカップ戦で登場するトロフィーは、陶芸家に制作を依頼。2018年の創設以来、トロフィーを制作していなかったGO.LEAGUEが新たな一歩を踏み出します。
GO.LEAGUE所属クラブR246ライオンズの萩原がトロフィー制作の相談を受けて、職場に陶芸家がいることに気づいたのがきっかけでこのプロジェクトは動き出しました。
GO.LEAGUEはクラブ自らで作り上げるリーグ。過去を振り返ってみると様々な偶然や人とのつながりで地域にクラブが立ち上がってきました。今回のトロフィー制作もその好例となるか、突然の依頼を快諾してくれた陶芸家のSerena Leeさんにインタビューを行いました。
―ご出身はどちらですか?
オーストラリアのシドニーです。
―陶芸家になったきっかけは?
高校の授業で初めて陶芸を知りました。その後は特に陶芸に触れる機会はなかったのですが、大学を卒業して2011年に来日したのをきっかけに、まずは趣味から陶芸を始めました。
―どのスポーツに興味がありますか?
NRLが好きですね。オーストラリアに住んでいるときに興味をもって観ていました。でも、好きなチームは?と聞かれたらユニオンラグビーのオールブラックスです。ホームタウンのシドニーではAFLも数試合観たことがあります。NRLも激しいスポーツですが、AFLのほうが空中戦も含めてタフですね。
―日本でAFLが行われているのは知っていましたか?
まさかAFLが日本で行われているなんて、思いもしませんでした。カナダ出身の英語教師でAFLをプレーしていた方と働いていたこともありますし、AFLについては知っていましたが、日本では試合も観たことがありませんでした。
―今回の依頼を受けたときはどう思いましたか?
陶器をトロフィーとして制作するのは初めてなので、ワクワクしました。「陶器は飾るものではなく、使うもの」という私個人の考えがありますので、トロフィーや記念品として制作しても実際に使っていただけると嬉しいです。使えば使うほど味が出てきますよ。
―AFL JAPANのクラブのロゴやチーム名を見て応援したいクラブはありますか?
大阪ディンゴーズを応援したいですね。ディンゴがクラブ名になっているなんて、素晴らしいです。あとはボーイフレンドが大阪に住んでいるので、大阪には親近感があります。
―トロフィー制作の依頼を快く受けていただきありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございます。東日本大震災が起きた2011年に来日して、今年で10年になります。昨年と今年は新型コロナウイルスのパンデミックで日本の皆さんと一緒に耐え忍ぶ大切な時期だと思っていたところの、名誉ある依頼にとても感謝しています。
GO.LEAGUEもクラブの皆さんもタフな状況の中、なんとかシーズンを戦おうしている中、私も一緒に参加している気分になれて嬉しく思っています。
陶芸家とフットボーラー。つながりそうもない二者がひょんなことからつながりました。GO.LEAGUEはこのような出会いを大切にしながら発展していくリーグであってほしいと思います。
手作業で時間をかけて作り上げられる陶器と、フットボール。使うたびに味がでるのは陶器もプレイヤーも同じなのかもしれません。
GO.LEAGUEの特別なトロフィーを獲得するクラブはどこか?
いよいよ10月17日(日)の練習試合からGO.LEAGUEの2021年シーズンが始まります。
till the bounceシリーズは今回で最後となります。
無事に開幕を迎えたA.LEAGUEと、練習試合から今シーズンをスタートさせるGO.LEAGUE。皆様のご声援を今後ともよろしくお願いいたします。