R19 vs. Swans よく守り、よく攻めて、完勝!

ESSENDON    2.3   6.7  11.11  15.19  (109)
SYDNEY          3.3   6.4  10.5    10.6    (66)

シーズン終盤になって一気に調子が上がってきたエッセンドン、この日もバックス、中盤、フォワードが良くかみ合い、理想の展開でシドニーに勝利した。

エッセンドンはここ10試合で8勝。ファイナル進出の8位以内までにはまだ順位を上げていないが、十分に狙える位置につけている。

シーズン序盤に理想としていた守りからリズムを作る試合を体現し、チームも自信を持って戦っている。もしファイナル進出を逃すことがあれば、シーズン序盤に2勝6敗とスタートダッシュに失敗したことが悔やまれるだろう。

ここ最近のエッセンドンは素早いプレーに的確な判断、そしてボールへのプレッシャーと相手にとって手ごわいチームとなっている。

この日、最も輝いていたのは間違いなくディフェンスのMichael Hurleyだった。2度もオールオーストラリアンに選ばれたディフェンダーは、今シーズンは相手のベストFWにつくことはなかった。しかしこの日は相手のベストFW、Lance Franklinにマークにつき、相手に全くプレーをさせず、相手フォワードのセットアップを混乱に陥れた。

Franklinはわずか7ディスポーザル、Hurleyはゴールを抑えただけでなく、コンテストで勝ち続け、ターンオーバーしたボールをうまく反撃につなげることに何度も成功した。エッセンドンが目指していた守備的な試合運びを見事にやってみせた。

Dyson Heppell(31ディスポーザル)、Brendon Goddard(22)、Darcy Parish(26)もよくボールに絡み、Anthony McDonald-Tipungwutiは2ゴール、8タックル、とフォワードラインで良く走り、Devon Smithもチームに好影響を与えた。

SmithとMcDonald-Tipungwutiはハーフフォワードで躍動し、監督のWorsfoldも試合後の記者会見で高く評価した。

「プレイヤーそれぞれが要求どおりのプレーを見せてくれた。ボールに良くアタックし、良く競り合えていたし、きちんとチャンスをものにしていた。」

一方のスワンズはこれで2連敗。シーズン終盤に調子が上がらずついに9位転落。先週のホームでのショッキングな敗退に続き、今週もチームを立て直すことができなかった。もし今シーズンファイナルに進出できなければ、2009年以来のこととなる。

スワンズのAliir Aliirはディフェンスラインのマークで良く目立っていたが、他に活躍を見せるプレイヤーが少なく、試合の主導権を握ることはできなかった。

「4クウォーターを戦い抜くことができなかった。試合終盤は思ったような戦いが全くできなかった。」

「インサイド50mに72回も入られ、タックルの回数も我々は少なかった。さらにターゲットにボールを当てることができず、ターンオーバーを許してそれがゴールにつながった。」

試合開始前、スワンズのZak Jonesは小競り合いの中でエッセンドンのZach Merrettを殴り、いきなりレポートプレーとなった。第1クウォーターは接戦となり、6点のリードを追う形でクウォータータイムへ。

第2クウォーターに入るとエッセンドンもギアを上げたが、スワンズもNic Newman、Jordan Dawsonらのゴールで再びリードを奪われる。スワンズはこのクウォーター、わずか6回のインサイド50だったが、効率よく3ゴールを決めた。一方のエッセンドンは多くのチャンスを逃していた。しかし、ラスト30秒で、Conor McKennaがバウンスのゴールを決めると、さらにMitch Brownのサイレン後のロングキックでゴールを奪って、3点のリードでハーフタイムへ。

エッセンドンは相手の得点源のFranklinを完全に抑え、前半はわずか2ディスポーザル、この日の出場プレイヤーで最も低い数字となった。

エッセンドンの課題はいかにスワンズのディフェンダーAliirにボールをターンオーバーされないか。前半だけで5回もターンオーバーを許していたが、後半はそこを修正し、Aliirの近くにボールを供給せず、スモールフォワードのMcDonald-Tipungwutiを効果的に使うことで課題をクリアした。

しかし、Franklinが徐々に自信を取り戻し、2ゴールを決めてスワンズも食い下がる。第3クウォーターまではなかなか差を広げることはできなかったが、第4クウォーターに入ると一気にエッセンドンが流れをつかみ、最終クウォーターのスワンズはわずか1点のみだった。

エッセンドンは次節、土曜日にホーソン・ホークスと対戦する。

GOALS
Essendon: Brown 2, McDonald-Tipungwuti 2, Baguley 2, Smith 2, Zaharakis, Parish, McKenna, Merrett, Stringer, Fantasia, Myers
Sydney: Franklin 2, Parker, Papley, Sinclair, Heeney, Newman, Dawson, Grundy, Ronke

BEST
Essendon: Hurley, Heppell, Myers, Merrett, Parish, Zaharakis
Sydney: Aliir, Lloyd, Kennedy, Heeney, Smith, Parker

INJURIES
Essendon: Dea (concussion), Langford
Sydney: Nil

Reports: Jones (Sydney) for striking Merrett (Essendon) in the first quarter and Jones (Sydney) for rough conduct on Langford (Essendon) in the fourth quarter
Umpires: Schmitt, Hay, Ryan
Official crowd: TBC

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