アデレード 3.4 8.7 12.8 12.12 84
ジャイアンツ 1.4 1.5 5.7 6.12 48
リーグ戦を1位で終えたアデレードは、木曜日の夜の予選ファイナルで、ジャイアンツを36点差で倒した。あと一試合勝てば19年ぶりに決勝戦に進出できる。
スター・フォワードのエディー・ベッツ(3ゴール)とオールオーストラリアンチームに入っているミッドフィルダーのマット・クラウチ(31ディスポーザル、7タックル)は5万2805人の観客の前で活躍し、84対48というクローズの勝利に貢献した。
クローズにとって一つだけ心配なのは、ハーフバックのブローディ・スミスが前十字靭帯を断裂してしまい、残りの試合に出られない可能性が高いことだ。
ジャイアンツも中枢のフォワードのジェレミー・カメロンが膝を痛め、来週の準々決勝のウエストコースト・イーグルスとの試合に出られない可能性が高い。
クローズは2012年にMCGでホーソンに5点差で負けて以来、初めての準決勝進出。1997と1998年に連続優勝をしてから、クラブの3回目の優勝に向けて第一歩を踏み出した。
「とてもポジティブな第一歩だった。」クローズのドン・パイク監督は言った。「我々は手ごわい相手と戦って、その中でも良いフッティーができた。」
「苦しい試合になるのは明白だった。ファイナルはいつもそうなる。我々は準備が良くできていたと思う。」
「相手のボール辺りのプレッシャーは強かったが、今夜、我々は細かいプレーを確実にこなし、良く戦ったと思う。」
ベッツはジャイアンツに対し、好調を維持していた。ゴールを奪う仕事と共に、チームメイトも得点できるようにフォワード50mで賢いプレーを見せた。
クラウチはミッドフィールドで、キャプテンのテーラー・ウォーカーはフォワードで、それぞれ良いターゲットとなっていた。
アデレードのスタープレイヤーのローリー・スローンは試合に出ず、会場で見ていたが、クローズは前半終了時点でジャイアンツを大きく突き放していた。
ジャイアンツのハリソン・ヒメルバーグがこのファイナルシリーズの最初の点を取ってから、アデレードは8連続でゴールを奪い、ハーフタイム時点で、点差は44点と開いていた。
試合の開始9分後に、スミスは右の膝を怪我し、トレーナーに抱えられながらグラウンドを去り、チームの心配の種となった。スミスはジャイアンツのジョシュ・ケリーにタックルしようとした際、フェンスの近くの人工芝で滑って転び、トレーナーを呼んだ。その後、試合に復帰することはできなかった。
ジャイアンツの1ゴール、5ビハインドの11点は、1960年の決勝戦にコリングウッドが6点のみだった時以来、VFL/AFLのファイナル戦の前半の最低得点だった。
ジャイアンツにとって更に悪いことには、カメロンが第2クォーターの終盤に膝を損傷してしまったことだった。
ワードとトビー・グリーン、コニリオは第3クォーターの最初の7分で、3ゴールを取り、試合はまた激しさを増すかと思われた。しかし、ジャイアンツの反撃は続かない。クローズは次の5ゴールの内、4ゴールを獲得。最後のクォーター、クローズは0ゴールに終わったが、すでに勝負は決まっていた。
オールオーストラリアンチームのジョシュ・ケリーとカラン・ワード、スティーブン・コニリオはジャイアンツのベストプレイヤーの3人となった。
ジャイアンツのレオン・カメロン監督は、ラウンド23のジーロング戦のように、あるクォーターのボール運びによってダメージを受けたが、それは早く改善できると語った。
「それがチームの差だった。」カメロンは言った。「試合開始直後の15、20分は良くプレーできていた。ゴールを2、3つ奪われてしまったけれども、序盤は大丈夫だった。」
「しかし、第2クォーターは全く良くなかった。」
「すぐに修正することができるだろうと確信していますが、この2週間、ある1クォーターの相手の攻撃を止められないことが課題になっていて、それを直す他に勝つ道はありません。」
「ハーフタイムでは選手にそれを伝えた。ファイナルではそんなに下手な戦い方ではだめだと言い、選手はそれに良く応えてくれた。」
<怪我の情報>
アデレード:カウンターアタックする際に、ディフェンダーのボローディ・スミスは前十字靭帯を断裂した。これ以降のファイナルシリーズで彼がプレーできなくなったことはクローズにとって打撃だ。
ジャイアンツ:スター・フォワードのジェレミー・カメロンは第2クォーターの終盤に、膝を怪我し、来週のウェストコーストとの準々決勝に出られないことになっている。スティーブン・コニリオはジェレミー・カメロンとの衝突で膝を怪我したが、試合終盤までプレーし続けた。レオン・カメロン監督は、コニリオは来週の試合に出る予定だとしている。
<次の試合>
クローズは1週間の休みの後、ホームのアデレード・オーバルで準決勝を迎える。その一方、ジャイアンツは土曜日の夜、ウエストコースト・イーグルスをホームで迎え撃つ。次の試合に負ければ今シーズンは終了となるため、絶対に勝たなくてはいけない。
ゴール
アデレード:ベッツ3、ダグラス2、スミス、シーヅマン、マガバーン、ウォーカー、ジェンキンズ、リンチ、B.クラウチ
ジャイアンツ:コニリオ2、ヒメルバーグ、スカリー、デボー、ワード
ベスト
アデレード:ベッツ、M.クラウチ、リンチ、B.クラウチ、ジェイコブズ、ブラウン、クリーンウッド
ジャイアンツ:ケリー、コニリオ、スカリー、デボー、ワード
負傷者:
アデレード:スミス「膝」
ジャイアンツ:カメロン「膝」
レポート:なし
アンパイア:ダルグリーシュ、ローズブリー、ライアン
観客:アデレード・オーバルで52,805人
筆者:リー・ガスキン
翻訳:ジェフ・ブランズ