R12 vs. Blues 競り勝てず、敗戦

CARLTON        4.1    7.4     8.7   10.11     (71)
GIANTS           2.6    5.8     7.9    9.16     (70)

ジャイアンツはわずか1週で首位の座から引きずり降ろされた。アウェイのメルボルンで行われた試合、その点差はわずか1点だった。

この日の対戦は17位と今シーズン苦しんでいるカールトン・ブルーズ。ジャイアンツは先週、首位に浮上したばかりだった。何度か逆転に成功したものの、すぐに再逆転を許してしまう展開で、最後も十分に攻めきれず悔しい敗戦となった。

ブルーズのMatthew Kreuzerはこの日150試合目の記念試合で、試合を通して攻撃の起点となっていたが、特に最終クウォーターの気迫は素晴らしかった。

この日のブルーズはボールへのプレッシャーが強く、常にボールにアタックしていた。一方のジャイアンツは落ち着いた戦いぶりだったが、クウォーター終了時にはいつもリードを許しているという厳しい試合展開となった。

この試合のカギとなった最終クウォーター、Dylan Shielのゴールで再度逆転に成功した。しかしその2分後には、今シーズン初出場となったブルーズのJed Lambが40mのセットショットを決めて再度リードを許す。さらに最終クウォーターが13分経過した時点でMatthew Wrightにもゴールを奪われ7点差。

それでもジャイアンツはあきらめない。18分経過時点でShielがこのクウォーターで2ゴール目を決めると、その差はわずか2点に。さらにその後、3つのビハインドで1点のリードを奪う。

ブルーズのLevi Casboultは40mのセットショットを外し、ビハインドとなってスコアは同点に。さらにZac Fisherがビハインドを決めて、1点のリードを奪われる。

試合終了直前にはGreeneが絶好のチャンスを獲得するが、その後Heath Shawへのキックパスがミスとなりチャンスを逃した。

ブルーズのKreuzerは優れた判断能力を見せ、21ポゼッション、33ヒットアウト、6マーク、1ゴールの活躍。ジャイアンツのラックマンShane Mumfordは彼を相手に苦しい戦いが続いた。

さらにブルーズはSam Docherty(35ポゼッション、9リバウンド50m、12マーク)がハーフバックラインで活躍を見せ、Kade Simpson(20ディスポーザル、4リバウンド50m)、Marc Murphy(30ポゼッション)らと共にボールを中盤からフォワードへ運んでいた。

Liam Jonesは昨年のラウンド23以来の出場で、ディフェンスラインでの新しい役割を得て、Caleb Marchbank、Jacob Weiteringらと共にジャイアンツの大型フォワードJeremy CameronとJonathon Pattonを押さえていた。

ブルーズの監督Brendon Boltonは、一試合を通して良く戦ったプレイヤーたちを褒めたたえた。

「良く戦った。懸命にプレーしてその見返りを得ることができた。彼らの献身的なプレーにとても満足している。そして貴重な1勝を得ることができた。」

「たくさんのことをこの試合から学ぶことができたし、この試合で成長することもできた。」

「まだ多くの課題が残っていると思う。密集のシーンでボールを失うこともあったし、そのような部分で成長の余地がある。しかし、チーム全員で協力してプレーできているのは良い兆候だ。」

Dylan Shielは32ポゼッション、2ゴールとジャイアンツのベストプレイヤーだった。Josh KellyとCallan Wardは共に29ポゼッションで、グラウンド上を駆け回りボールを多くつないでいた。

フォワードのGreeneも23ポゼッション、7インサイド50mと攻撃面で貢献したが、0ゴール5ビハインドと、ゴールを外すシーンが多く見られた。

ジャイアンツの監督Leon Cameronは、コーチ陣と試合前に1~2ゴール差の厳しい戦いとなることを予想していたようだった。しかし、プラン通りには試合は進まず、ブルーズのディフェンスを切り崩すことはできなかった。

「ブルーズのほうが勝ちたい気持ちが上回っていた。我々よりも正しいタイミングで正しいプレーができていたということだ。」

「試合終了直前でチャンスがあったが、ものにすることができなかった。この日の試合を象徴するようなプレーだった。日ごろはより良い判断ができるはずなのに、その時はそうではなかった。ブルーズは明確なプランがあり、我々よりも良いフットボールをしていた。」

「我々が勝つために必要だった事柄はいくつかあるが、特に最終クウォーターの終盤がこの試合のポイントになったと思う。その時間帯に我々の力が出せなかった。」

ジャイアンツは試合序盤では試合を良くコントロールできていた。クリアランスは11-3で勝っていたし、インサイド50mも16-6で勝っていた。

しかしブルーズの決定力は高く、少ないチャンスをものにする力があって4ゴール1ビハインドと効率良く得点を重ねていた。一方のジャイアンツは2ゴール6ビハインドと多くのチャンスを逃し、第1クウォーターの終了時には7点差をつけられていた。

第2クウォーターに入るとブルーズはBryce Gibbsらのゴールで、この日最大の点差14点にまでリードを広げる。

ジャイアンツも食い下がり、その後は5分間で3ゴールの反撃を見せた。Cameronはマークを決め50m付近からのセットショット、Wardはスマザーをしてこぼれたボールをピックしてゴール、Tim Tarantoはバウンダリライン沿いの難しい角度からのゴールと、それぞれのゴールは個人のエフォートで奪ったものだった、

Tarantoのゴールで4点のリードを奪ったジャイアンツ、しかしこの逆転でも十分に流れに乗れず、すぐにカールトンの反撃を受ける。結局は8点差をつけられてハーフタイムを迎えた。第3クウォーターは一度も逆転することができずに、勝敗を分けた第4クウォーターへ。

ジャイアンツは来週、試合が無い週となる。次の試合まで間が空くため、十分にリフレッシュしてシーズン後半へ臨む必要がある。

GOALS
Carlton: Cuningham 2, Wright 2, J.Silvagni, Lamb, Casboult, Curnow, Gibbs, Kreuzer
GIANTS: Patton 2, Shiel 2, Taranto, Cameron, de Boer, Ward, Whitfield

BEST
Carlton: Kreuzer, Docherty, Jones, Marchbank, Simpson, Gibbs, Murphy
GIANTS: Shiel, Kelly, Ward, Greene, Whitfield

INJURIES
Carlton: A.Silvagni (leg)
GIANTS: Davis (ankle)

Reports: Nil
Umpires: Dalgleish, O’Gorman, Nicholls, Findlay
Official crowd: 23,194 at Etihad Stadium

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