GREATER WESTERN SYDNEY 1.2 4.5 6.9 11.12 (78)
RICHMOND 6.3 7.8 10.10 10.15 (75)
ジャイアンツは試合終了1分前で劇的なゴールを決め、わずか3点差の勝利を手にした。タイガースは2試合連続の試合終了間際での逆転負け。悪夢のような夜となった。
Jeremy Cameronの最終クウォーターでの活躍で25点差を逆転した。試合終了間際、タイガースはこの日AFLデビューのShai Boltonが試合を決めるゴールを入れたかに思われた。しかし、スコアレビューの結果、ジャイアンツのプレイヤーがタッチしていることが判明。ジャイアンツのキックインから試合再開となり、最後の逆転劇へとつながった。
試合は、開始直後から終始タイガースがリードしているという展開。クウォータータイムには31点差、ハーフタイムには21点差、最後のクウォータータイムには25点差と常にリードを許していた。
第2クウォーターに一時15点差にまで迫ったが、その後も流れを完全につかむことが出来ずにリードを奪われたまま、試合は進んでいた。
Cameronはこの日3ゴール、Josh Kellyは32タッチ、Lachie Whitfieldは30タッチ、さらにDylan Shielは28、Tom Scullyは24タッチと中盤のプレイヤーが多くボールに絡み、チームを支えた。
3連敗中だったリッチモンドは新しいプレイヤーをチームに加え、なんとかチームを立て直そうともがいていた。この日はDustin Martin、Shaun Grigg、そしてキャプテンのTrent Cotchinら、経験のあるプレイヤーが積極的にボールに飛び込み、チームを引っ張っていた。
試合開始直後から、勢いよくゴールに襲いかかり、リズムをつかんだリッチモンドだが、その勢いを最後まで保つことができなかった。試合が終わって振り返ってみれば、前半に流れをつかもうと走りすぎたのかもしれない。
試合序盤のジャイアンツは全く試合をコントロールできていなかった。最初の100秒で2ゴールも決められるという厳しい立ち上がり。ディフェンス陣はタイガースの攻撃に翻弄され、序盤から暗雲が立ち込めた。
タイガースはジャイアンツのディフェンスインサイド50mに何度もボールを蹴り込み、グラウンドのいたるところでターンオーバーすることに成功していた。ジャイアンツのラックマンShane Mumfordは相手のToby Nankervisに抑え込まれ、ジャイアンツの数少ないチャンスも相手ディフェンスのAlex Ranceに阻まれた。
第2クウォーターに入っても苦しい戦いが続いたが、徐々にジャイアンツもスペースを見つけ、ボールをスムーズにつなげるシーンが増えてきた。さらにタイガースのゴール前でのミスにも助けられ、点差を大きく広げられることはなかった。
少しずつ流れを取り戻したジャイアンツ、ハーフタイムを迎えるころには31点あった差を21点にまで縮めることができていた。
第3クウォーターに入ると、ジャイアンツの反撃の兆しが見えてきた。度々、得意のスピードあるパスワークが成功し、流れが傾きかけてきた。しかし一方のタイガースもスタミナとフィジカルの強さを生かしポゼッションを増やすと、ジャイアンツの2ゴールに対し、3ゴールを決める。タイガースのボールへのアタックは弱まることはなかった。
そして、最終クウォーター。タイガースは3回ものゴールチャンスを逃し、自らリズムを崩していく。ジャイアンツは徐々に試合を支配し始め、最後の劇的なゴールへとつながった。
勢いのある逆転劇を見せたジャイアンツ、来週はアウェイのパースでウエストコースト・イーグルスと対戦する。
GOALS
Greater Western Sydney: Cameron 3, Reid 2, Scully, Lobb, Williams, Greene, Taranto, de Boer
Richmond: Riewoldt 2, Menadue 2, Cotchin 2, Castagna 2, Grigg, Lloyd
BEST
Greater Western Sydney: Kelly, Shiel, Wilson, Whitfield, Scully, Davis
Richmond: Rance, Martin, Grigg, Nankervis, Cotchin, Houli
INJURIES
Greater Western Sydney: Nil
Richmond: Nil
Reports: Nil
Umpires: Fisher, Schmitt, Findlay
Official crowd: 10,677 at Spotless Stadium