【大会レポート】国際スポーツデー「ネッドケリーカップ」── ゲーリック×オーストラリアンフットボール交流戦

5月31日(土)、駒沢オリンピック公園第二球技場にて、Japan GAA主催による「国際スポーツデー」が開催されました。メインイベントに据えられたのが、「オーストラリアンフットボール」と「ゲーリックフットボール」を融合したミックスルール競技「ネッドケリーカップ」。交流大会の熱気が会場を包み込みました 。

朝からの雨で足元が水たまりになり、参加者はレインジャケットで準備。ボールが滑りやすい中、選手たちはまず慣れとフィーリングを掴むトレーニングでウォームアップを重ねました。試合開始直前、にわかに雨足が弱まり、その後完全に止んだことで、芝生はほどよくグリップがきくコンディションに。

Japan GAAとの試合に、AFLサイドは東京ゴアナーズとライオンズから裕樹が参加。選手間の距離感や、ゲーリック特有のランニング主導の展開に一歩戸惑いながらも、少しずつゲームに馴染んでいきました。

両チームとも混合ルールに戸惑う中、序盤はボールがうまく展開できずに苦戦します。しかし、AFLの選手たちは鋭い球際の競り合いで相手を押し込む場面を何度も見せ、「自分の間合いを崩さない」冷静な判断が随所に発揮されました。

 

中盤以降、お互いのルールを尊重するフェアプレーが光り、選手間で助け合うシーンも。見守る観客から温かい拍手が何度も沸き起こりました。

この大会は競技の勝敗だけではなく、「お互いの文化や技術を学ぶ」ことも主旨。“Respect and enjoy” の精神で、全選手が終始笑顔を絶やさず、スポーツマンシップに溢れる場となりました。

夜は会場を移して、六本木のアイリッシュパブ「ホブゴブリン」にてGAA主催によるアフターパーティーが開催。雨上がりの清涼感を背景に、豊富なビールと料理が振る舞われ、選手や関係者同士の親睦が深まりました。アイリッシュ伝統音楽が軽やかに流れる空間で、全員の表情がほころび、異文化交流の一日が最高の締めくくりとなりました。

雨にも関わらず選手・観客が一体となり盛り上がった「ネッドケリーカップ」。技術を磨くだけでなく、お互いの競技をリスペクトしながら楽しむ姿勢は、スポーツの可能性を大きく広げました。

Start a Conversation

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です