2020シーズン無観客で開幕も、すぐに延期が決定

2020シーズン無観客で開幕も、すぐに延期が決定

2020年3月26日 0 投稿者: AFL Japan

2020シーズンは波乱の幕開けとなった。
新型コロナウイルスの脅威がオーストラリアも襲い、開幕が危ぶまれていた。

3月19日(木)に開幕予定だった2020シーズン。
開幕するかどうか、17日(火)の午後に最終決定するとの報道が流れ、皆が話し合いの結果を待ちわびた。しかし、出てきた答えは翌日18日(水)に決定するというもの。

開幕のわずか1日前の決定。
オーストラリア政府もあわただしく動きを見せ、首相が規制に関する通達を国民に流す中、AFLは厳しい判断を迫られた。

現地時間17:40、ラウンド1は開催されるとの報道が流れ、17:49からAFLのCEO Gillon McLachlanによる記者会見が始まった。

開幕ラウンドは実施するものの、今シーズンの試合数は各チーム17試合に減らし、16分クウォーター、さらに無観客で行うという変則的なルールの発表も行われた。

世界中のスポーツリーグが直面する困難をAFLも乗り越える必要があるシーズンの幕明け。

開幕ラウンドはプレイヤーもクラブスタッフもファンも今までにない経験となった。

ボールをキックする音が聞こえ、プレイヤーの声が聞こえ、アンパイアのホイッスルが無人のスタンドに響き渡る。ゴールを入れても関係者の歓声のみ。さらにハイファイブも自粛し、かわりにグーでタッチして、チームメイトを鼓舞する。ボトルも個々のプレイヤー別に用意され、勝利のあとのクラブソングでも肩を組むことはなかった。プレイヤーやコーチのインタビューもインタビュアーと遠く離れ、コメンテーター同士もお互いに距離を保ったままのグラウンドレポート。

異様な光景が広がっていた。

初めはいつもと違う雰囲気に面白さを感じていたが、やはり、あの生き生きとしたAFLが観たくなった。

そして、開幕ラウンドの最終戦が行われた日曜日の午後、今後のラウンドの延期が決まった。

5月末までは試合を行わずそれ以降は状況をみながらの判断となる。さらに4月末までは各クラブのトレーニングも禁止され、個別でのトレーニングとなり、地元の州や故郷の国に帰るプレイヤーやスタッフも多くいる。

オーストラリア国内の新型コロナウイルスの感染状況、それに伴う様々な規制を考えれば仕方のないことだろう。

何とか開幕ラウンドを戦った各クラブだが、今後の予定は未定で、今シーズンは非常に難しいシーズンとなる。

昨年の9月に観たあのAFLを、再び観ることができるのはいつになるだろうか。
それまで、クラブ間の戦いは一時休戦、まずは新型コロナウイルスとの戦いに臨む。