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“I’ll do whatever I can to help the Samurais.” -Perry Brown

スラリと高い身長に、丁寧な物腰、常に冷静な立ち居振る舞い。監督の話を日本語に通訳し、プレイヤーに的確に指示を伝えていく。

サムライズに欠かせない存在となったPerry Brownだが、グラウンド上で練習をサポートするのは彼の仕事のごく一部分でしかない。プレイヤーや監督が充分なパフォーマンスを発揮するために、日夜見えないところで汗をかいている。

―まずは日本代表部のマネジャーに就任したきっかけと現在の役割を教えてください。

2019年の6月頃に協会から打診され、力になれたらと引き受けました。

今の主な役割はトレーニング日程の調整、グラウンドの手配、AFLとの連絡、問い合わせへの対応などですかね。大会が近づくにつれて、問い合わせ、各部門や外部との連絡がとても多くなってきています。

また、トレーニング中はコーチの通訳を行い、コーチとプレイヤーがスムーズにコミュニケーションを行えるようにサポートもしています。

 

―役割が多岐にわたりますが、苦労していることはありますか?

グラウンドの確保には大変苦労しています。サムライズのトレーニングは人数が多いこともあり、日程の変更が不可能なため、早めに予定を立ててアナウンスする必要があります。

サムライズは日本代表チームなので、トレーニングに参加したいと誰もが思っていますし、参加意思のある人が事前に予定を合わせられるように、早めに日程を調整して連絡するのは思ったよりも大変です。

―サムライズにほしいサポートは何かありますか?

サポートの形は色々あると思いますが、現在は学生のプレイヤーがメインなので、自費での国際大会への遠征は厳しい部分があり、スポンサー様やAFLからより金銭的なサポートを受けることができればとても有難いです。

また、スタッフのサポートに関しては、チームの大切なリソースである動画を専門的に扱える人が必要です。動画素材は戦術の研究や、スキルのチェック、また広報には不可欠なので、非常に重要だと感じています。

 

―今後サムライズに期待することは?
まだマイナーなスポーツですが、長年日本で活動をしているので、チームがより成長することを期待したいです。

そのためには、過去にサムライズで活躍したメンバーが、競技から離れてしまってもチームへのサポートや援助ができる仕組みも必要です。

 

―いよいよ今年の7月に迫っていますが、IC20に向けて意気込みはありますか?

前回はディビジョン2で戦い、大会序盤には勢いがありましたが、後半にかけて疲れも出て最後は残念な結果になってしまいました。

今回もディビジョン2で戦うことになったらぜひ優勝を目指したいです。そのために強いチームを作る必要があります。メンバーで誰が試合に出場しても、きちんと戦えることが必要になってきます。日本のベストプレイヤーが集まれば、ディビジョン2の優勝は達成可能な目標になると考えています。

協会事務所で行われたインタビューはすべて日本語で行われ、Perryは聞き手の発するひとつひとつの言葉に頷き、宙をみつめ、それからすらすらと流れるように回答した。

裏方として、飄々と献身的に働くPerryは熱意を表に出すタイプではない。しかし、内に秘めたサムライズへの気持ちは、その仕事量と質に表れている。

彼が今のサムライズの屋台骨であることは間違いなく、彼無しにIC20の目標を達成することはできない。

最後にPerryの好きなフリマントル・ドッカーズの今シーズンについて聞いてみた。監督が代わり、チームの状態は蓋を開けてみないと分からないと前置きしながらも、今シーズンの順位予想は7位~14位だそうだ。

ファンであっても贔屓の目はもたず、現実を見る。
そんな彼に今のサムライズの実力はどう映っているのだろうか。まだ質問をするには時期尚早だと、尋ねることは控えた。

サムライズは、IC20に向けて錨を上げ、最高の水先案内人と航海を始めている。

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