ファイナル進出に向けて落とすことのできないカールトン戦を迎えたジャイアンツ、試合立ち上がりはボールをコントロールするも決定力を欠き、フラストレーションが溜まる展開となった。
ハーフタイムを迎えた時点で1ゴール9ビハインド。フォワードインサイド50mに多くのボールを供給するもミスが続き、スコアに反映させることができなかった。
第3クウォーターも苦しい展開が続いたが第4クウォーターにようやく逆転に成功。最後は時間をマネジメントしながらMumfordのAFL200試合目を48-39の勝利で飾った。
これでジャイアンツはファイナルに進出できるぎりぎりの8位に浮上。残り3試合で8位以上をキープできるか、気の抜けない試合が続く。
Nick Haynes(21ディスポーザル、8マーク)はバックラインで奮闘し、相手の攻撃を止めるだけでなく、攻撃の起点にもなった。Toby Greene(19ディスポーザル、1ゴール)は中盤に入り、多くのコンテストに参加、たくさんのボールを味方に供給した。2人はチームが必要とするときに体を張ってボールを確保し、逆転のきっかけとなるプレーを作った。
ジャイアンツならではのボール運びを見せるシーンもあったが、一方で決定力不足の課題も残った。効率的に攻撃を仕掛けるカールトンに対し、試合のほとんどの時間帯をリードされており、チャンスを作るために走り続けたプレイヤーは徐々に疲弊していった。
ディフェンスから中盤までのボール運びは素早くスムーズだが、フォワードエリアへのエントリーでターンオーバーを許し、セットショットの確率も低いままだ。AFL3試合目のRiccardiの2ゴールで救われたものの、フォワードラインのコミュニケーションが必要になっている。
【今週のNever Surrender!】
Heath Shawがカールトンのゴールを防いだシーン。カウンターアタックを受け、懸命に戻るディフェンス陣。ボールが入るであろうエリアを予測し、相手フォワードと離れず、いつでもボールにアタックできる距離へランニング。
最後はダイビングしてボールを触り、見事ビハインドへ。ポジショニングとランニングスキル、そして最後のタッチのスキルが光った。ベテランでも貪欲にボールにアタックし、他のプレイヤーの見本となるプレーとなった。
GIANTS 1.5 1.9 2.11 6.12 (48)
CARLTON 4.0 4.3 5.8 5.9 (39)
GOALS
GIANTS: Riccardi 2, Greene, Finlayson, Perryman, Hill
Carlton: Martin, Dow, Walsh, McKay, Murphy
BEST
GIANTS: Haynes, Greene, Hopper, Ash, Taranto, Perryman
Carlton: Walsh, Weitering, Murphy, Williamson, Martin, McKay