最後まで展開が読めない試合、エッセンドンは常にコンテストに入り続け、3点差で逃げ切った。監督のJohn Worsfoldはフィジカルにフォーカスしたアプローチをとり、ボールへのアタックを最後まで緩めないようにプレイヤーに要求した。この試合で73タックルを記録し、プレッシャーをかけ続けることで相手のミスも誘いフィジカルの強さで勝利を手にした。
Zach Merrettは調子を上げて両チーム1位の33ディスポーザル。ディフェンスとフォワードのつなぎ目に入り、ボールを滑らかに動かした。フォワードのJacob Townsendは1ゴールのみだったが、フォワードラインから積極的に守備に入り、献身的にチームを支えた。
Andrew McGrath(25ディスポーザル、10タックル)、Kyle Langford(19ディスポーザル、2ゴール)、Darcy Parish(22ディスポーザル、1ゴール)も中盤で良く戦い、クリアランスでも連携してボールを獲得することができた。
ディフェンスラインではJordan Ridleyが空中戦でもタックルでも果敢にアタック、度々ボールをターンオーバーすることに成功した。
フィジカルを重視した戦い方はエッセンドンの新しい可能性を見せた。強いアタックで相手にプレッシャーをかけるため、体への負担は大きいものの、試合の間隔が不定期となる今シーズンはコンディション次第で非常に有効な戦い方となるだろう。
【今週のExplosion!】
Conor McKennaがディフェンスラインから得意の飛び出しを見せ、カウンターアタックの形を作ったプレー。さらにトップスピードで走った後もLangfordへ正確なキックを供給しゴールにつなげた。
バウンシングに加えて、1回ボールを蹴り上げてキャッチ、さらに2バウンシングを加えたランニングに観衆が沸いた。ボールを蹴り上げる動作はゲーリックフットボールで「Solo」と呼ばれるプレー。アイルランド出身のMcKennaにとっては馴染みのプレーで、McKennaは以前にも同じクローズ相手に「Solo」のスキルを使って新しいキックフェイントの形を見せている。
ADELAIDE 2.1 4.3 7.5 8.11 (59)
ESSENDON 2.1 5.4 8.5 9.8 (62)
GOALS
Adelaide: Murphy 3, Walker 2, Stengle, Smith, Seedsman
Essendon: McDonald-Tipungwuti 2, Langford 2, Cahill 2, Laverde, Townsend, Parish
BEST
Adelaide: Seedsman, Murphy, Walker, M.Crouch, Smith, O’Brien
Essendon: Merrett, McGrath, Langford, Snelling, Parish, Ridley