R5 vs. Magpies アンザックデーマッチを制す

ESSENDON               4.3      6.6     11.9      15.10      (100)   
COLLINGWOOD        1.2      5.9      9.12     11.16      (82)

エッセンドンは3年間連敗が続いていたアンザックデーマッチに18点差で勝利を収めた。火曜日にMCGで行われた激しい試合、エッセンドンは一歩も引くことなく戦い切った。

試合開始時には雨が降っていてグラウンドコンディションは悪く、ボールが手についていない状態だったが、試合が進むにつれて薄日も差しコンディションは良くなっていった。メルボルンの冬を象徴するかのような天気となった。

最終クウォーターに入る頃には9点のリードと接戦だったが、最終クウォーターの序盤で3連続ゴールを決め、コンテストでも優位に立つと26点差までリードを広げることに成功した。

エッセンドンは序盤から終盤まで集中を切らすことなく、ボールに激しくアタックし、最終的には100対82で勝利を収めた。

エッセンドンのフルフォワードJoe Daniherはこの日、素晴らしい活躍を見せた。攻守に渡りボールに絡み、グラウンド上の様々なエリアでポゼッションを獲得して、見事アンザックデーメダル(最優秀選手賞)を獲得した。

Daniherは16ポゼッションで3ゴール、さらに3つのゴールアシストと、8マーク(そのうち4つはインサイド50)、そしてチームで最も多い6つのインサイド50を獲得した。

エッセンドンはこれで今シーズン3勝2敗。まだまだファイナル進出を狙える位置につけている。

8万7685人が入ったMCG。これは過去AFL,VFLの歴史の中でシーズン中の試合としては2番目に多い数字だ。さらにこのラウンドは9試合で合計39万1980人がスタジアムで観戦し、開幕戦の40万401人に迫る勢いだった。

Zach Merrett(33ポゼッション、6クリアランス)、Dyson Heppell(26ポゼッション、7クリアランス)、Darcy Parish(25ポゼッション、5クリアランス)らが中盤で安定した活躍を見せ、若手の台頭を印象付けた。しかし、その陰にはベテランの支えがあったことも忘れてはいけない。Jobe Watsonは28ポゼッション、Brendon Goddardはチーム一番の9クリアランスを獲得した。

フォワード陣ではOrazio Fantasiaが4ゴール、Josh Greenは3ゴールと活躍、さらにスモールフォワードのAnthony McDonald-Tipungwutiは7つのタックルを決め、相手ディフェンダーに脅威を与え続けた。

エッセンドンの監督John Worsfoldはチームの戦いに一定の評価を与えながらも、まだまだ成長すべき点が多いと指摘した。

「不満の残る内容だった。フォワードのターゲットが見つけられず、ボールを運んでいる間にターンオーバーされ、攻め込まれるシーンが多くあった。」

「何度もインサイド50mのエリアにボールを運び入れるチャンスがあったにも関わらず、それを生かすことができずに相手の反撃にあった。」

「やるべきことは山のようにある。我々はそれを理解しているし、プレイヤーやスタッフともそれを共有している。」

「ディフェンス面は非常に良かった。ディフェンスからフォワードにつないでゴールを入れることができた場面もあったが、それを継続することはできなかった。」

一方のマグパイズはシーズン開幕からわずか1勝と苦しんでいる。順位も13位と低迷し、8位以上が参加できるファイナルシリーズへの進出へ早くも黄信号が灯っている。

Adam Treloar(試合最高の39ポゼッション)は疲れを知ることなく動き続け、Jeremy Howe(30ポゼッション、2コンテストマーク)はハーフバックラインでターンオーバーしたボールを前線に良くつないだ。フォワードラインではDarcy Mooreがエッセンドンのディフェンスに抑えられ、そのかわりにJamie Elliottが3ゴールの活躍を見せた。

マグパイズの監督Nathan Buckleyはチームの失敗は、試合開始時のグラウンドコンディションに対応できなかったことと、リーダーシップグループが試合に十分な影響を与えていなかったことだと語った。

「試合序盤は、コンディションが悪いにも関わらずボールをつなぐことに固執してしまった。1ハンドパスで1キックというリズムを採用するべきだったし、ハンドパスを多くつなごうとしたことで、相手にボールを奪われ、チャンスを与えてしまった。」

「第1クウォーター終了時の点差が、そのまま試合の点差となっていたことからも、試合の立ち上がりに失敗したと言えるだろう。」

「得意の中央突破も止められてしまい、リーダーシップグループのScott Pendlebury、Tay Adams、Sidebottomらを頼り切ってしまっていた。しかし、彼らは今日の試合では十分に活躍できていなかった。」

「最終クウォーターの序盤5分から10分の時間帯に十分な戦いができていれば、結果は変わっていたのかもしれない。力を出し切ってほしいときに、セーブしてしまった。」

試合開始直後からマグパイズは雲行きが怪しかった。エッセンドンが畳みかけるように連続ゴールを決めた際にも対応ができなかった。

序盤に今シーズン初出場のエッセンドンAaron Francisもゴールを獲得。マグパイズはElliottがこの試合チーム初ゴールを決めて、反撃をする。しかし、Heppell、Parish、そしてMerrettがミッドフィールダーエリアでボールを支配し、クリアランスを12-7で圧倒すると、Cale HookerとFantasiaのゴールを演出した。エッセンドンは19点の差をつけてクウォータータイムへ。

マグパイズは第2クウォーターに息を吹き返し、Treloarがこのクウォーターで13ポゼッション、Steele Sidebottomは12、Wellsは9とボールを獲得し始めた。

さらに調子を上げたマグパイズは、Alex Fasoloのサッカースタイルのゴールに加え、多くのチャンスを得て、エッセンドンを攻め立てた。しかし、決定力に欠け、5つのショットがビハインドを記録するなど、なかなか得点につなげることができていなかった。

ハーフタイムを迎えるころには3点に差をつめられたが、第3クウォーターに調子を戻し、さらに最終クウォーターには一気に突き放すことに成功したエッセンドン、大きな自信となる勝利を得た。

次節までには5日間しか休みがない。エッセンドンはエティハドスタジアムに、メルボルン・デーモンズを迎える。

GOALS
Essendon: Fantasia 4, Green 3, Daniher 3, Hooker 3, Francis, Heppell
Collingwood: Elliott 3, Moore 2, Wells 2, Sidebottom, Fasolo, Treloar, Crisp

BEST
Essendon: Daniher, Merrett, Parish, Hurley, Watson, Fantasia, McDonald-Tipungwuti, Kelly
Collingwood: Howe, Wells, Treloar, Sidebottom, Elliott

INJURIES
Essendon: Jobe Watson (cut head)
Collingwood: Tim Broomhead (jaw), Brodie Grundy (corked calf)

Reports: Nil
Umpires: Margetts, Nicholls, Kamolins
Official crowd: 87,685 at the MCG

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