R3 vs. Blues 荒天のメルボルンで今季初の黒星

CARLTON         1.5    3.10    5.14     7.15    (57)
ESSENDON      3.1    4.3      6.4       6.6      (42)

エッセンドンはカールトンに15点差で負け、シーズン開幕以来の連勝が止まった。

豪雨に見舞われたメルボルンで行われた第3節、両チームともボールが手につかずゴールを入れることに苦戦してロースコアゲームとなった。要所でボールを確保したカールトンは今シーズン初勝利となった。

2017年シーズンが始まり2連勝をあげていたエッセンドンは、連敗中のカールトンにも勝利することが期待されていたが、大きなチャンスを逃す結果となった。常に接戦の試合展開となったこの試合、最後に勝利を収めたのはカールトンだった。

エッセンドンのこれまでの勝利はスモールフォワードの貢献が大きかったが、この試合は雨の影響やカールトンのプレッシャーもあって、Orazio Fantasia、Anthony McDonald-Tipungwuti、Travis Colyerらが抑えこまれた。その結果、3人のスモールフォワードのゴール数を合わせてもわずか1ゴールだった。

カールトンのキャプテンMarc Murphyは32ポゼッション、2ゴールの活躍。Bryce Gibbsは35タッチ、Patrick Crippsは24タッチとカールトンの勝利に貢献していた。

さらにカールトンはSam Petrevski-Seton、Lachie Plowman、Jarrod Pickettなど若手の活躍も目立ち、クラブの将来が明るいことも感じさせる内容だった。

エッセンドンのミッドフィールダーは難しいコンディションながら良く戦った。キャプテンのDyson Heppell、Brendon Goddard、Zach Merrett、そしてJobe Watsonは全員28ポゼッション以上の活躍を見せた。しかし決定力に欠け、連勝した時のようなインパクトを与えることはできなかった。

また、雨の影響はフォワードラインにも表れた。キックのターゲットとなるJoe DaniherとCale Hookerにボールを集めることができず、それぞれ1ゴールずつと不調に終わった。

雨の日の試合では、コンテストの強さが重要になる。カールトンはボールに良くアタックし、エッセンドンの得意なランニングを抑え込んだ。しかしカールトンもゴール前でのチャンスをゴールにつなげることができずに、試合開始から両チーム攻めきれない状態が続く。

カールトンはボール保持率が高く、フォワードインサイド50mのエリアに多くボールを入れていたが、エッセンドンもスペースを見つけて効果的に走り込み、8点差のリードを奪って第1クウォーターを終えた。

しかし、カールトンはシーズン初勝利に向かってアタックの手を緩めなかった。カールトンは積極的にボールに絡み、一方のエッセンドンはボールをキープすることができず、1点差のリードを許してハーフタイムを迎えた。

天気が回復しないまま、後半へ。ボールは重く滑りやすくなり、両チームともハンドパスのミスが目立つようになる。両チームのプレースタイルは対照的だった。エッセンドンはボールをつなぎ、グラウンドの中央部分の突破を試みた。一方のカールトンはボールをターンオーバーするためにチームディフェンスで耐え、カウンターアタックを仕掛けた。

カールトンはEd CurnowをエッセンドンのMerrettにつかせ、エッセンドンの攻撃を止めようとしていたが、それでもMerrettは前半に16ディスポーザルを獲得し、WatsonとHeppellもボールを運ぶチャンスを得て、前半までに2人で39ポゼッションを獲得することができた。

しかし、フォワードラインのセットアップは安定しなかった。カールトンのディフェンスを突破することができず、反対に相手にカウンターを許すなどペースをつかめないでいた。

第3クウォーターに入ってもリズムがつかめず、両チームともゴールが遠く、接戦が続く。その中で素晴らしいゴールを決めたのはカールトンのMurphyだった。角度のないところからのゴールはカールトンファンを沸かせ、徐々に流れはカールトンへ傾いていく。

Murphyのゴールで4点差をつけられ、第3クウォーターを終えた。フォワードラインの修正ができず、ボールにはカールトンのプレイヤーが続々とアタックしてくるという厳しい展開を変えることができずに第4クウォーターを迎える。

カールトンのPetrevski-Seton(昨年のナンバー1ドラフト)は、技術力の高さを見せ、コンテストでも最後までフィジカルの強さを見せていた。

最終クウォーターに入っても流れを取り戻すことができず、最終的には15点差をつけられての黒星となった。

エッセンドンは来週アデレードに移動し、まだ負けが無いクローズと対戦する。アウェイでの強豪との試合は苦しい戦いとなることが予想されるが、連敗は避けなくてはいけない。

 

GOALS
Carlton: Murphy 2, Cripps, Kreuzer, Petrevski-Seton, Curnow, Kerridge
Essendon: Daniher, Hooker, McDonald-Tipungwuti, Parish, Goddard, Langford

BEST
Carlton: Murphy, Gibbs, White, Plowman, Curnow, Cripps, Docherty
Essendon: Watson, Hurley, Heppell, Goddard, Parish, Merrett, Kelly

INJURIES
Carlton: Weitering (head), White (back)
Essendon: Nil

Reports: Nil
Umpires: Fisher, Pannell, Jeffery
Official crowd: 48,022 at the MCG

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