セミファイナルマッチプレビュー②

 セミファイナルでホークスの対抗は、昨季3位ながら過去何度もファイナリストとなった東京ゴアナーズだ。昨季は脆弱な守備陣やボールを持たされる格下相手の取りこぼしが響き辛くも3位を死守したゴアナーズだったが、ベテランのトラビスに加え、新エースのFWポピーの加入によって日本屈指のアタッキングユニットとなったワイアット、FWポピー、FWチャーマーズの超強力3トップが猛威を振るい、リーグにその強さを見せつけた。

 田邊の負傷後「このままでは難しい戦いになる」と語った加瀬の言葉通り、難しい戦いとなるか。それでも、本格フィットが期待される西山やICでも存在感を示した伊藤純平、臨む想いが強い北田らが120パーセントの働きを見せられれば、十分に覇権奪取の可能性はあるはずだ。

 華麗なハンドパスを繋ぐ攻めを志向した前体制から質実剛健のカウンタースタイルという今シーズンのスタイルが見え始めている。前線にはカウンター向きのFW吉春や拓未、国内最高のパワーフォワードの吉原が揃っており、課題とされた守備面が改善されれば、優勝争いに十分に絡めるはずだ。

優勝はもう、目の前だ。

セミファイナルマッチプレビュー

 今期、ホークスはクラブ史上初のリーグ優勝の可能性を残しているチームとなっている。

 対戦相手の東京ゴアナーズとはシーズン前半戦でも引き分けを収めており、相性的にも悪い印象はない。さほど意識せず、良いイメージで臨めるだろう。江戸川グランドで63-63で引き分けたが、幸先良く先制し、チーム復帰2試合目の田邊大知がフルフォワードのポジションで躍動。フィニッシャーとして4ゴールを挙げる活躍ぶりで、ホークスリーグ3位進出に貢献した。このゲームだけではなく、その後のリーグ戦でも得点を量産するなど、新境地を開拓するきっかけとなった一戦だった。結局、チームは年間3位に食い込み、自身のパフォーマンスについて「田邊史上最高」というフレーズを残していたほどだった。

 だが次戦は今期のドリームチーム選出は間違いないその田邊が不在の可能性が高い。不動のフルフォワードを欠くため、いつもの3トップではなく2トップシステムを採用し、ゴアナーズとのミラーゲームを挑む可能性も高いだろう。先のマグパイズ戦でディフェンスの一角として堅実かつ大胆なプレーで勝利に貢献した北田も今回も最終ラインに入ることが予想されるが、ローバーを務めることもできるため、レギュラー陣のコンディションとの兼ね合いになりそうだ。

 そのほか、中盤の心臓である拓未が両腕の怪我により約1カ月の離脱。さらに星も腰の損傷により復帰まで1カ月程度を要する状態となっている。主力2人を欠くチーム事情がしばらく続くが、直近のパワーズ戦では吉春は4ゴールを決めるなど不安を吹き飛ばす強さを見せた。この試合後、その思いを力強く語ったのは吉春だ。

「やれる選手がフィールドに出るということ。先輩方がいないのも大きいが、じゃあ、誰がいるのか……。試合ではそこに目を向けないといけない。いない選手のことを試合中に考えても前に進めない。いる選手が、このチームにプラスをもたらしてくれる。いる選手が最大限のことをして、そしてそれがチームの結果に繋がった」

 悲願の初タイトルへ、想いは一つだ。

【全員フッティの重要性】

(Results)
Eastern Hawks 49
Tokyo Goannas 150

第1Q 風下の陣地から試合が始まった。ラックワークでは相手にペースを持っていかれるものの下のボールでは五分五分の感触だった。しかし、落ちてきたボールをうまく取れたとしても次のオプションが見つからず、ゴアナーズにボールを奪われゴールを量産される。

第2Q 風上の陣地へ入り、ゴールへ果敢にシュートを狙うことができたが、やはりここでもオプションの数に悩まされ、なかなか攻めることができない。

第3Q お互いに体力がなくなり、雑なキックや雑なバンドパスなど、ミスが目立ってきた。エース佐々木の指示により、ホークスはハンドパスを中心にゴールまで運ぶようシフトチェンジ。しかしハンドパスを運ぶことへの意識を強めすぎた影響でセットショットのチャンスが減った。

第4Q ハンドパスを回すことでゴアナーズから逃げることに成功した一方で、体力を消耗してしまい、全てのポジションで相手が1枚余る状態が続き、更にゴールを許してしまう。

結果をみれば大差が出てしまっているが、実力の差ではないのが体感である。

長年フッティに関わる選手が多いチームにも関わらず、場面で戦ってしまい全員フッティを忘れているのでは?と反省する一戦であった。

セミファイナルまでは時間がない中で、普段の生活から気を使い、準備をしていく事を固く誓った。

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【価値のある勝ち点0】

「佐々木吉春選手」
「良いところにボールを運んでチャンスを多く作り、決定的なシーンも何度かあった。
それなのに“1ゴール差”で敗れてしまい、本当に悔しい。
決めるべきところで決めておかなければ……という展開になってしまった。
 個人的にもミドルシュートでの得点機はあった。
そういうところで点を決められるように、個人としても課題をもって残りの試合に臨みたい。
敗れたが、まだ3位に位置していることをポジティブに捉えながら、ラストの試合でもう一段階成長できるようにしたい。みんなに成長を続ける姿を見せていきたい」

《田辺選手》
「点を取れなかったことがすべて。まだまだ力がたりないということかなと思う。引き続き残りの数試合で勝利を収められるようにしっかりとトレーニングをしなければいけないと改めて感じた。
みんななんとかゴールをとういう気持ちで戦ってくれたと思いますし、ただ結果として勝てなかったのは力が足りないということだと思うので、また皆と一緒に日々のトレーニングから、いろんな解決策を探していきたい」

Q=ここからは、フィニッシュの精度の部分を上げる取り組みを違う戦術で変化をつけて得点を狙うようにしてくのいか、どちらを考えていますか?
「引き続きトレーニングで刺激を与えなければいけないと考えています。
今日は、これまででコンディションの良かった北田選手や、及川選手も悪くなかった。
練習で切磋琢磨していくしかないと思っています。

しかし、カウンターでゴールを奪われたシーンなどアンラッキーな部分があったと思います。
ちょうど黒田選手のところにボールが行ってしまった。

少しアンラッキーな部分はあったと思うが、守備陣はシュートを打たれる場面でも、しっかりと限定してブロックへ入って中には飛ばさせていないので、そういう意味では、しっかりとやれていたと思う」

ホークスのメンバーは協会のマッチレポートを読んで初めてファイナル進出が決まっていることを知った。

次戦→東京ゴアナーズ 11/4 12:20ball up