ファイナル進出がかかったデーモンズ、一方のエッセンドンはこの試合が今シーズンの最終戦となることが確定しており、アタックの勢いの差が結果に表れた。
最終クウォーターにStewart、Smith、Shiel、そして再びStewartと4ゴールを決め、一時7点差にまで迫ったものの、デーモンズにその後2連続ゴールを奪われ、19点差で最終戦を落とし奇跡的な逆転劇とはいかなかった。
第2クウォーターで5連続ゴールを決められ、その後ゴールが奪えない状態が続き、第3クウォーターの終盤でようやくゴールを奪ったという展開が最後まで響いた。最終クウォーターにはJoe Daniherをラックに移動させ、フォワードラインを変化させたことでようやく状況を変えることができたが、遅すぎた。
監督のJohn Worsfoldの最終戦を勝利で飾ることができず、次期監督が決定しているBen Ruttenにも大きな課題が残った。
この試合は中盤の核となるDylan ShielとZach Merrettがボールへのアタックでチームに貢献し、安定感のある活躍を見せた。
2020年シーズン最後の試合を戦ったWorsfold監督と、引退を表明しこの試合は出場しなかったラックマンのTom Bellchambersは両チームに見送られながらグラウンドを後にした。
今シーズン長いリハビリから復帰を果たしたJoe Daniherだが、シーズンを通してフォワードとして活躍することができず、今後の去就に注目が集まっている。さらにハーフバックからの飛び出しで定評のあるAdam Saadも他クラブからオファーがある模様で、シーズン終了後もプレイヤーやスタッフの移籍に関する戦いは続く。また、フォワードのShaun McKernanは最終戦も選考にもれて、今シーズン限りで契約が終了となる。
【今週のExplosion!】
センターバウンスからフォワードに蹴り込まれたボールStringerがアタック、こぼれたボールをSmithがピックしてゴールしたシーン。
ケガのリスクがありながらStringerが懸命にアタックした結果、エリアにスペースが空いて生まれたゴール。フォワードの仕事はマーク以外にも多くあることを改めて証明してみせた。
ESSENDON 2.0 2.2 3.3 7.7 (49)
MELBOURNE 1.4 6.6 7.7 10.8 (68)
GOALS
Essendon: Stewart 3, Laverde, Stringer, Smith, Shiel
Melbourne: Hunt 4, Fritsch 3, Neal-Bullen 2, Petracca
BEST
Essendon: Parish, Merrett, Shiel, Langford, Stewart, Saad
Melbourne: Petracca, Gawn, Oliver, Viney, Fritsch, May