エッセンドンはセントキルダに対して一度もリードを奪うことができず、試合開始直後から終了までいい流れを引き寄せることができなかった。33-68と完敗に終わり、力の差を見せつけられた試合となった。
立ち上がりから相手フォワードのKingに3ゴールを許した。Kingにマークについた若手のZerk-Thatcherはポジション取りで翻弄され、経験豊かなMichael Hurleyでさえも。抑え込むことができなかった。試合が進むにつれて徐々にKingの間合いに慣れることができ、後半は抑え込むことに成功したが試合の立ち上がりでリズムをつかまれるきっかけを与えてしまった。
フォワードで奮闘したのはMcDonald-Tipungwuti。相手のディフェンダーにプレッシャーを与え、ゴールこそ1つのみだったが、いくつもチャンスを作ることができた。
エッセンドンは前半わずか2ゴール。リスクを取って勝負をかけた第3クウォーターも相手にターンオーバーされて逆にゴールを奪われるなどミスが目立ち、思ったような攻撃ができない場面が多かった。
シーズンも終盤に差し掛かり順位を次第に落としているエッセンドン。怪我で出場できていないプレイヤーが多いのも一因だ。フォワード陣ではJoe Daniher、Jake Stringer、Orazio Fantasia、Jayden Laverdeが怪我で復帰できておらず、Devon Smithは体を休ませるため一時的に欠場。キャプテンのDyson Heppellもリハビリが続いており、ディフェンスではPatrick AmbroseとCale Hookerの復帰が待たれている。
【今週のExplosion!】
Tipungwutiのプレッシャーが生んだゴール。相手を追いかけまわし、タックルを成功させるとこぼれたボールにMcGrathが反応して前線のCutlerへ。Cutlerはゴールを狙える距離だったがより確実なオプションを選び、正確なキックパスでフォワードのTownsendへ。
中盤での積極的なアタックから、リズムを一気に上げながらも丁寧なキックを2本連続でつなぐことができたプレーだった。
ST KILDA 4.4 7.5 9.5 10.8 (68)
ESSENDON 1.0 2.0 4.1 5.3 (33)
GOALS
St Kilda: King 3, Membrey 2, Battle, Butler, Hind, Lonie, Ryder
Essendon: Begley, Langford, McDonald-Tipungwuti, Saad, Townsend
BEST
St Kilda: Jones, Battle, Billings, Steele, Clark
Essendon: Parish, Shiel, Merrett, McGrath, Langford