RICHMOND 4.0 5.6 10.8 12.9 (81)
ESSENDON 2.3 4.4 7.5 11.7 (73)
改めてタイガースの強さと戦術の多彩さを痛感させられる試合となった。
最終クウォーターの4ゴールで一気に差を縮めることに成功したものの、タイガースに逃げ切られ、エッセンドンのファイナル進出は非現実的なものになってしまった。
キャプテンのTrent Cotchinを怪我で欠くタイガースだったが、その強さは揺るがず、MCGで20連勝と、ホームでの連勝記録を伸ばした。
最後はエッセンドンのハーフバックAdam SaadのランニングをDaniel Rioliが猛烈にチェイスしてタックルするというタイガースらしいプレーで幕を閉じた。エッセンドンは、ファイナルの望みが絶たれ、9月はオフシーズンとなりそうだ。
タイガースのDustin Martinはこの日も絶好調で、ハーフフォワードラインで主にプレーし、エッセンドンは誰も彼を止めることができず、26ディスポーザル、10マーク、4ゴールの活躍を許した。
Dustinは明らかにこの試合のBOGだったが、他にもタイガースはJosh Caddy(17ディスポーザル、2ゴール)とJack Riewoldt(14ディスポーザル、2ゴール)がフォワードラインで活躍を見せた。
「内容はひどかったが、勝つことができて安心した。」タイガースの監督、Damien Hardwickは試合後に語った。
「前半は相手の攻撃を止めることができていたが、攻撃面ではインサイド50mに入ったチャンスを生かすことができなかった。そしてエッセンドンに流れを得るきっかけを与えてしまい、試合終盤の反撃を許してしまった。」
「パフォーマンスは悪くなかったし、戦い方も良かった。ある部分では明らかに修正が必要だったが、我々もまだその道のりの途中だ。」
試合の立ち上がりのペースはタイガース。しかし、多くのチャンスを作る割には得点につながっていないプレーが何度もあった。
全体の印象はエッセンドンが押されていたが、ハーフタイムにはわずか8点差、十分に逆転できる点差だった。さらに後半もタイガースは多くのチャンスを無駄にして、エッセンドンが助けられたシーンがいくつもあった。
しかし、MCGに駆け付けた76,424人のファンの後押しを受けたタイガースは、チームの攻撃がかみ合い、第3クウォーターには5ゴールを奪った。
一方のエッセンドンはCale Hookerをフォワードに移動させ、タイガースのバックラインの乱れを狙ったものの、Hookerの1対1の強さを生かすボールを供給することができなかった。
バックスのAaron Francisは13ディスポーザル、8マークと活躍して何度も相手の攻撃を止めていた。しかしそれ以上にタイガースの攻撃の厚さが勝り、ボール際でバックス陣が競り負けるシーンが多く見られた。
「我々は良く戦ったし、今日は互角の戦いをすることができた。」エッセンドンの監督John Worsfoldは試合後に語った。
「大きく点差をつけられることなく競った試合内容だった。」
「足りなかった点があるとすれば、チャンスを確実にものにするということだったのかもしれない。」
来週、エッセンドンは今シーズンの最終戦、アウェイでポートアデレードとの戦いに臨む。
GOALS
Richmond: Caddy 4, Martin 4, Riewoldt 2, Castagna, Baker
Essendon: Hooker 3, Brown 2, Baguley, Collyer, Smith, Parish, Stringer, Bellchambers
BEST
Richmond: Martin, Caddy, Rance, Short, Edwards, Ellis
Essendon: Smith, Francis, Zaharakis, Saad, Heppell, Bellchambers, McGrath
INJURIES
Richmond: Castagna (quad), Grimes (back)
Essendon: McDonald-Tipungwuti (ankle)
Reports: Nil
Umpires: Chamberlain, Harris, McInerney
Official crowd: 76,424 at the MCG